大きさ比べ…その2
(2005/09/10)

これまでのわたしが使っていた鳥撮りの機材は、T端で、35ミリカメラ換算で2100ミリほどの望遠でした。だいたいは、それで間に合うのですが、ときには、もっともっと大きく撮りたくなることがあります。特に、干潟などで100メートルを越えたところの鳥を撮したいときは、これまでの機材ではちょっと力不足でした。
そこで、これまでの対物レンズ、ミニボーグ45EDを60EDに変えたのを機会に、全体の構成を変えてみました。もちろん自力ではとてもできず、この工作については、鳥見仲間のwakwakさんに全面的にお世話になりましたm(._.)m。
なお、風景写真をクリックして表示される拡大画像は、無加工のオリジナル画像です。

これが今回の新機材です。以前の45EDの構成にくらべ、大きく重くなりました。
今回の構成の特長は、プリズム部分を、ペンタックスのフィールドスコープ65EDのプリズム部分を使ったことです。デジスコしようかと4万円ほどで買ったのですが、対物レンズが粗悪で使い物にならず、お蔵にはいっていたものですが、プリズム部分は、優れものでした。(^o^;)/

前回の「大きさ比べ」で載せたものと同じ参考画像です。
生のE-100RSのT端(70o。35oカメラ換算では、380oの望遠だということです。)
これまでも使ってきた対象物、50メートルほど先の碍子をねらいました。
今回の機材の画像です。ケラレ寸前まで引いた画像です。35ミリ換算で、1360ミリ相当になります
このカメラE-100RSは、7oから70ミリ(35ミリカメラ換算で、38ミリから380ミリ相当)の10倍ズームのカメラですが、デジスコでは23ミリから70ミリまでが使えます。(Exifを見ると、23.2ミリです。)
中域に引いてみました。これまでの機材では、これがT端……つまり70ミリ(35ミリ換算で2100ミリ)ほどの大きさです。
以前の構成のT端の画像にくらべ、対物レンズが大きくなり、引いていることもあって、くっきりしているように思います。(Exifを見ると、34.1ミリです。)
これぐらいまでが実用域だと思います。
これが、今回の構成のT端です。
35ミリ換算で4100ミリほどになりますから、機材ブレが大きな問題になります。干潟で使おうと思ったのですが、干潟は一般に風が強く、なかなかこのようにくっきり撮ることはできません(^_^;)。

今回の構成で、変わったのは、対物レンズがミニボーグ45ED→60EDに変わったことと、プリズム部分がふつうの地上プリズムから、フィールドスコープのプリズム部分に変わったことですが、これによって、ピント合わせの方法が変わりました。
これまでは、ちゃっちいヘリコイドをまわして、対物レンズを前後させてピントを合わせていたのですが、このプリズムユニットを使うことによって、ピント合わせは、内部のバローレンズを前後に動かすことによって行うようになりました。その結果、重い対物レンズ部分を前後させる必要がなくなり、快適になりました。これだけ重い対物レンズ(今回ドローチューブも追加)を安物のヘリコイドで前後させるのは、きついものがあるのです。
さて、今回の構成の評価ですが、大きさのわりには操作性がよく、写りもよいということだと思います。周辺減光も以前の構成よりも優秀です。でも、以前よりも機材全体の重量が重くなった、もう少し小さく撮りたいことも多い、といった欠点もあります。
このように使いやすいこと、使いにくいことの両方がありますが、しばらくは、この構成で使ってみようと思っています。

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